オリンピックにかこつけた詐欺の横行

東京オリンピックの開催が決まり、さまざまな選手が出場をめざし、それを見る観客も一喜一憂しながら、その時を待っているでしょう。
それだけ大きなイベントであり、誰もが楽しみにするものですが、それを狙った詐欺も出てきました。
人が注目し、集まるようなところには、必ず詐欺のような手口も出てきますので、安心せずに知識を身につけ、対抗していくことが必要なのです。

オリンピック詐欺とは何かといえば、オリンピック開催にかこつけ、さまざまな詐欺行為を働く総称です。
一つの方法を指していませんので、注意しなければいけません。

投資するのであれば相手の正体と目的を

オリンピック詐欺の代表的なのは、投資目的の詐欺でしょう。
東京でオリンピックが開催されるのだから、今何かに投資すればもうかるからと勧誘する方法です。
カジノ建設はその代表格で、今投資すれば、びっくりするほど利益が出るぞというのがうたい文句になっています。

そもそも、日本では法律が未整備の状態であり、カジノは建設することができても運営することができません。
建てたとしても、法律が改正されなければ、利益などでないのです。
そこに投資したとしても、持ち逃げされるだけしかありませんので、こうしたものに対して知識がない時には、絶対に断りましょう。

販売が特別扱いのものは利益も特別に出ることはない

オリンピックということで、特別販売の金融商品などを購入しないかというのも手法の一つです。
もしかしたら、そういったものも発売されるかもしれません。

ですが、特別扱いで購入したものを、いったいどこで売るのでしょうか。
売らなければ利益は出ませんので、周知させることが重要となります。
何の情報もなしに、特別扱いで購入できるようなものは、利益を生むはずもないのです。

判別には冷静な判断で

一番多くなってきているのは、開会式の入場券の事前入手でしょう。
特定の商品に投資すれば手に入るということや、旅行会社が販売するから事前に予約といった勧誘方法が出てきています。
大量に手に入れられるから、転売しないかと誘う手口も詐欺です。

オリンピック開催は決まっていますが、チケットの事前販売などまだまだできません。
こういったことも、世の中に必ず情報として出回ります。
貴方だけ特別、そんなことは詐欺だと思って間違いないでしょう。

だまされる側がいるから、詐欺はなくなりません。
冷静に考え、利益に目がくらまなければ、こうしたものはすぐにでもわかるのですから、色気を出したりせずに判断することが大切です。