
巧妙化してきている詐欺の手口
詐欺というものは、古くから存在する犯罪の手口です。
いかにしてだますかということが重要で、罠にはめて抜け出せなくしていくことがポイントであるといえるでしょう。
その手口は年々変化し、巧妙化してきました。
気が付くと新たな手口が生まれ、罪もない人が罠にはまるのです。
最近の中で新しい詐欺の手口といえば、オレオレ詐欺であることは間違いありません。
高齢者をターゲットとしており、さまざまな方法が編み出され悪用されてきました。
被害額もとびぬけており、今後も手を変え品を変え詐欺の手口となっていくでしょう。
そういった手法の中で、ネガティブオプションというものも出てきています。
送りつけ詐欺や送り付け商法と呼ばれるもので、代引き小堤を送り付ける方法です。
人間の心理をついた方法ですので、どんなものなのかを知り、引っかからないようにしておくことが必要になります。
見たこともない不在伝票で代引きは払ってはいけない
送り付け商法のポイントは、見たこともない不在伝票です。
気が付いたらポストに入っており、問い合わせをしてもさっぱりわからないものが送られてきます。
心当たりもないのにもかかわらず、代引きになっているところが、送り付け商法のポイントです。
代金と引き換えでなければ受け取ることができませんので、中身を確認することができません。
運送会社に聞いても、伝票以外は分からないのですから、細かな情報がなければ答えることはできないのです。
ここで考えなければいけないのは、こういったものは保留するべきでしょう。
相手がわからないのですから、受け取るわけにもいきません。
ところが、生ものと書かれていたりするため、ここで受け取らないと傷んでしまうという危険性も出てくるのです。
もちろん、こういったことは罠以外の何物でもありません。
何とか代引きを成立させようとしているだけですので、本来は乗ってはいけないのですが、知識がなければ自分のところに知り合いが送ったのかと思い払ってしまうことがあるのです。
ですが、中身は価値のないもので、ただ一方的に代引きを迫っただけの詐欺行為だということは、運送屋がかえって中身をあけて気が付きます。
ほかにもいろいろな種類がありますので、見知らぬ不在票で代引きの時には、絶対に断りましょう。
わからないときには消費生活センターへ
こうした送り付け商法は、契約が成立していないところが重要です。
お互いに内容を理解し、約束しているものではありませんので、勝手に送り付けてきたものに関して購入の義務など存在しません。
買い取らなければいけないと相手に迫られたとしても、そんな義務などないと突っぱねることができるのです。
特定証取法としても、ネガティブオプションは、商品を受け取ってから14日間、または商品を引き取ってもらうように請求したときは7日間保管して、その間に相手が引き取らなかった場合には自由に処分することができたりします。
しかし、なかなか分かりにくい部分がありますので、泣き寝入りせずに消費生活センターに相談するといいでしょう。