不安がるほどの確率ではありませんが、備えをしておくことが大切です

テレビでも関東を含む大規模な地震が起こる確率が高いとか、東京は大きな地震によって帰宅難民が非常に多くなるなど、不安要素の強い報道がされています。
東日本大震災、熊本大地震、大きな地震が継続し、いつなんどき日本列島のどこで地震が起こるのかわからない状態です。
こうしたことを考えると、東京でもどの地域でも、地震の心配がないという所はないと考えておくべきでしょう。

政府では地震調査委員会を設け活断層が起こす地震の発生確率を地域別に出し、関東地方を中心とする地域の結果を公表していますが、ここで心配されているのは、被害がかなり拡大するといわれている首都直下型、マグニチュード7程度という地震が起こる確率ではないかと思われます。
マグニチュード7程度の地震が30年以内に起る確率は70%とよく言われていますが、これは、地下深くにあるプレート境界部で起る大地震の想定です。

活断層によって引き起こされる地震については、東京都心を含む区域で1%から3%という数字なので、他の地域と比較しても低め、という事がいえます。
関東全域という事になると数字が50%から60%という状態となります。
地震はいつ起こるかわかりませんし、日本のように活断層だらけの国に暮らしている以上、地震を避けるという事も難しいので、不安がるよりも、地震が起きた場合の備えをしっかりしておく方がいいでしょう。

地震がきたときの行動をシミュレートしておく

東日本大震災の時には非常に広い範囲で地震が起こり、東京でも建物の天井が崩れる、窓ガラスが割れるなどのたくさんの被害がありました。
中でも、帰宅できない人たちが大勢出た・・・という報道はショッキングな報道だったと感じます。

公共交通機関が発達し、地方よりもずっと交通網がしっかりしている東京ですが、地震によって電気が届かないという状態になると、これほどまでにパニック状態となるのだ、東京が機能しなくなるのだという事に驚きました。
東京でもどこでも、全く地震のストレスなく暮らせる場所はありません。
どこにいても地震のリスクは存在しているので、大きな地震が来たときにどう行動すべきなのかという事を考えておく、シミュレートしておくということが大切でしょう。

職場で被災した場合や、途中で被災した時、また自宅で被災した場合等、様々な事を考慮し、その時に備えることができることを、今、備えておきましょう。
そこではミネラル飲料水など、従業員分、またプラスアルファ備蓄しておくなどの措置が行われているかを確認してください。
通勤途中で被災した場合、避難先はどこがあるのか主要な場所を調べておきましょう。
自宅で被災した場合、少なくとも3日分の備蓄食料、飲料水など、一人で生きられる状態にしておくこと、お薬など置いておけるものは準備しておくと安心です。