東京のガス方式と詐欺

東京のガスは都市ガスとLPガスに分かれており、LPガスには災害時の復旧が早かったり、ガス会社による料金形態の違いにより、都市ガスよりもガス料金が低くなることもあります。
LPガスを使用する際は、自分でガス会社を選択することが出来るのですが、そうしたLPガスの特徴を利用した詐欺が古くから存在しており、多くの方が被害を受けているので、LPガスを利用する際は、詐欺被害にあわないように対策しておきましょう。

LPガスの交換を薦められたら

詐欺の手口には様々な種類がありますが、特に多く見られるLPガス切り替え勧誘詐欺は、訪問販売の形式で行われることが多いです。
大抵はLPガスの切り替えを薦められ、契約に応じた直後は実際に料金が安くなっているのですが、使い続けるうちに急激に料金が高くなったり、契約したつもりが無い契約に応じていたりと、結果的に自分が想定していたよりも高い費用をガスに支払わなければならなくなっています。

このようにLPガスの交換を薦められた際は、詐欺被害に巻き込まれる可能性が高いので、不振な点があったときは契約には応じないでください。

どのような手口で詐欺に及ぶのか

LPガス切り替え勧誘詐欺は、訪問販売を始め、様々な形でLPガスの切り替えを薦めます。
訪問販売形式だと、料金を比較させてとにかく交換すれば安くなることをアピールしたり、周りは全員交換していると、自分だけが切り替えていないと思わせて切り替えを促します。

契約しそうなそぶりを見せると面倒な作業を代行すると、委任状と捺印を受け取ろうとしますが、このとき委任状と捺印を行ってしまうと、自由に業者が契約を結べるようになるので、話していた内容よりも高い料金を支払うことになってしまいます。
さらに訪問販売に来る前に、消費者センターなどと名乗って相手を信頼させる手口も多いので、消費者団体のような名前を挙げたときは注意が必要です。

どんな人が狙われるのか

LPガス切り替え勧誘詐欺は、女性やお年寄りが狙われるケースが多いです。
理由としてはなるべく生活費を抑えようとする倹約思考が強い主婦がターゲットになったり、周りが交換しているという集団心理に引っかかりやすい傾向にある点などが挙げられています。

更にお年寄りの場合は、話し相手がおらず、世間話などに付き合ってもらったことで断りづらくなってしまったというケースが多いので、女性にしろお年寄りにしろ、詐欺の疑いがあるときはきっぱりと断ってください。

被害を防ぐための方法は

LPガス切り替え勧誘詐欺を防ぐためには、気になる点をしっかり質問することが重要です。
まず社名や名前、身分などをはっきりと明かしてもらい、実際にガスを納入する会社などをチェックしてみましょう。

詐欺業者であればそうした情報は開示しようとしないので、それだけで詐欺被害を防ぐことが出来ます。
もし委任状などへの捺印を求められたら、すぐに捺印はせずに、きちんと契約書の内容を確認して、不安に感じたらはっきりと断るようにしましょう。

うまい話には要注意

LPガス切り替え勧誘詐欺に限らず、詐欺を防ぐためにはうまい話には注意することが大切です。
大抵うまい話が出たときはそのとおりにならないものなので、その手の話が舞い込んだときは、すぐに相手の話に乗らずに、深呼吸してからどう対処するべきか落ち着いて判断するようにしましょう。