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東京の物価は本当に高いのか

東京で暮らすことを考えると、いったいいくらかかるのだろうと思うはずです。
現実的な問題ですから、住みたいと思い考えるだけではなく、物価ということも知っておかなければいけません。

東京というと、世界でも有数の物価の高さを誇るといわれます。
実際に様々なデータがあり、この高さは間違いがありません。

総務省統計局が出している平均値を100として考えた場合の消費者物価市域差指数というものが役立つでしょう。

■平成 25 年(2013 年)平均 消費者物価地域差指数の概況
http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/chiiki/pdf/chiiki.pdf

上記のデータが平成25年のデータになりますが、東京と横浜が断トツに高いことがわかります。

よく東京の物価はそこまで高いものではないという人もいますが、これを見ると地方都市とは明らかに違うことがわかるはずです。
さらに、毎年変動する幅が小さく、ほぼトップにいるということが重要になります。
いつの時代でも、物価が高いのが東京だからです。

つまり、地方から東京で暮らそうと思うと、考え方を切り替えなければ、物価の高さに追従することができないということを指しています。
その分だけ、給与水準が高いということもありますが、高い給料をもらえる仕事でなければ、生活は困窮しやすいということが言えるのです。
このあたりはメリットともいえますし、デメリットとも考えることができるでしょう。

異常な数値を見せる住居の物価指数

ちょっと視点を変えて、住居の物価指数を考えていきましょう。

平成19年のデータですが、こういったものが発表されているのです。

■全国物価地域差指数
www.stat.go.jp/data/zenbutu/2007/pdf/gaiyo_si.pdf

基本的に、本当に物価が高いかどうかということを考えるのであれば、政府機関が発表しているデータで比較するのがいいでしょう。
そのためには、時期は古いものですが、物価の変動が少ない東京ということを考えると、あまり変化はないと考えることができるからです。

この住居のデータを見ると、この再下位であった沖縄との比率は2.20倍です。
全国平均を100としているのにもかかわらず、東京の146.7ポイントというのは、驚くほど物価が高いといえます。
ほかの指数が120ポイントまで行っていないことを考えれば、東京では住居にかかる費用が驚くほど高いということが言えるのです。

実際の物価がそこまで高くない理由

物価が高いといわれる東京ですが、住居の費用さえ押さえることができるのであれば、ほかの物価は1割程度高いぐらいです。
何でも手に入れることができる利便性を考えれば、これは大きなメリットでしょう。

実際にほかの物価が家賃ほど高いのであれば、物価の低い地域から仕入れ、東京で売ることでビジネスが成立してしまいます。
そこまでのことは起きてこないのは、市場原理が働くからなのです。

物価が高いのは事実ですが、むやみやたらに高いというわけではなく、地価に関するものがとびぬけて高いということを知っておくのが大切です。